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真菌感染症の違和感、はたして

皮膚科/耳鼻科

前回、ご紹介した
この真菌感染症の猫ですが、
皮膚生検をすることになったのです。
当初から、
免疫疾患を疑っていました。

結果は、
「天疱瘡(てんぽうそう)」でした。
天疱瘡は、
皮膚の免疫疾患の一つで、
自分で自分の皮膚を異物と認識して、
攻撃してしまう疾患です。
猫では、
このように耳や顔に症状が出ることがあります。

そこで、
真菌感染症の治療と並行して、
天疱瘡の治療を行いました。

すると


真菌はかなり減ったようです。


そして何より、
耳の皮膚炎が良くなりました。
赤くもなければ、
腫れてもいません。



天疱瘡があったところに、
カビが感染した。
なかなか珍しいケースです。



今回のポイント。
・真菌を見逃さなかった。
・皮膚炎の違和感。
・積極的な皮膚生検。