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真菌感染症と診断 でも、違和感が・・・

皮膚科/耳鼻科

猫の耳がこんな見た目でした。
赤くなっていて、
かさぶたもあって、
腫れていました。

猫の皮膚疾患では、
真菌(カビ)の除外が鉄則です。
そこで、
ウッド灯検査を実施しました。


毛がきれいに光っています。
顕微鏡でも検査をして、
真菌感染症と診断しました。

でも、
真菌感染症だけなのでしょうか?
他の皮膚疾患も
同時に起こっているという可能性は?



皮膚に限らず、
全く別の二つの疾患が同時に起こることは
稀とまでは言えませんが、
多くはありません。

二つの疾患があると思ったら、
全く別の疾患というよりは、
関連した二つの疾患が起こっていることの方が
多いと思います。
なので、
関連する可能性を考えます。



さて、
この場合はどうでしょう。

真菌感染による皮膚炎が重度で、
耳が赤く腫れている。
「ない」とは言えません。

真菌感染による痒みが強く、
耳を掻くことで、
耳が赤く腫れてしまった。
そんなことも、起こりえるでしょう。

これらの可能性を考えるなら、
真菌感染の治療をして、
耳の皮膚炎が良くなるかで判定するべきでしょう。

さて、どうなることでしょう。