犬の膀胱炎
急性単純性膀胱炎は、犬の泌尿器疾患の中でも最も一般的なものです。主な症状として、頻尿、血尿、尿の強い匂いなどが見られます。多くの場合、細菌感染が原因であり、抗菌薬を使用して治療を行います。
nephrology
このような症状がみられたら、泌尿器科の病気の可能性があります!
急性単純性膀胱炎は、犬の泌尿器疾患の中でも最も一般的なものです。主な症状として、頻尿、血尿、尿の強い匂いなどが見られます。多くの場合、細菌感染が原因であり、抗菌薬を使用して治療を行います。
良性前立腺過形成は、高齢の未去勢の雄犬で、精巣ホルモンのバランスが崩れることによって前立腺が肥大する状態です。また、前立腺炎は前立腺が細菌感染によって炎症を起こす疾患で、泌尿器症状に加え、発熱、食欲不振、下痢、背中の痛みなどの症状が見られ、重篤な状態になることもあります。炎症によって肥大した前立腺は、直腸や尿道を圧迫し、排便や排尿が困難になることもあります。前立腺炎は良性前立腺過形成を持つ犬で合併しやすい病気です。
泌尿器にも腫瘍が発生することがあります。代表的なものには、膀胱の移行上皮癌、平滑筋腫、腎細胞がん、リンパ腫などがあります。初期段階では症状がほとんどない場合もあり、膀胱炎のような症状で始まることが多いです。特に高齢の犬では、軽い症状でも見逃さず、きちんと検査を受けることが大切です。
猫の膀胱や尿道のトラブルを総称して「猫の下部尿路疾患」と呼びます。猫は膀胱炎になりやすく、多くは特発性膀胱炎といわれる、明確な原因がなくストレスなどの要因で発症するタイプのものです。このタイプは治療が難しく、長期化することもあります。特に雄猫では、尿中の不純物が尿道を詰まらせ、尿道閉塞を引き起こすことがあり、これは急性腎不全や膀胱破裂のリスクを伴う緊急疾患です。尿が少ししか出ない、トイレに頻繁に行く、トイレの時間が長い、粗相をするなどの症状が見られた場合、すぐに受診をお勧めします。
泌尿器のトラブルは、飼い主様が日常生活の中で異変に気づくことが重要な第一歩です。少しでも異変を感じた時、それはすでに体内で症状が進行している可能性があります。「まだ動物病院に行かなくても大丈夫かな?」と思わず、異変があれば早めの受診をお勧めします。異常がないことが確認できれば、飼い主様も日々の生活をより安心して過ごせるはずです。当院では、動物病院は「病気になってから行く場所」ではなく、「健康を守るために行く場所」だと考えています。ちょっとした相談から病気が見つかることも多いので、まずはお気軽にご相談ください。
まずはお電話やオンラインにてご予約をお願いいたします。スムーズな診療を進めるため、事前のご予約をお勧めしています。
ご来院いただいた際に受付を済ませ、問診票にペットの症状や気になる点をご記入いただきます。日常の様子や、排尿に関する行動について詳しく記入いただくと、より適切な診療につながります。
獣医師が問診票をもとに、ペットの排尿や泌尿器の状態を診察します。症状や生活習慣を詳しく伺い、泌尿器系に関する問題がないかを確認していきます。
必要に応じて、尿検査や血液検査、超音波検査などを実施し、泌尿器系の状態を詳しく調べます。腫瘍や感染症、結石の有無なども確認します。
検査結果に基づき、最適な治療法をご提案します。抗菌薬や消炎薬、食事療法など、ペットの症状や状態に応じた治療を飼い主様と相談しながら進めていきます。
治療が終わりましたら、お会計を済ませていただき、必要に応じてお薬をお渡しします。お薬の使用方法や、今後のケアについても丁寧にご説明いたします。