呼吸器科

respiratory

こんな症状はありませんか？

咳を時々/よくしている
元気が低下してきた
呼吸が荒い/早い
鼻水がよく出る

このような症状がみられたら、呼吸器科の病気の可能性があります！

呼吸器科のよくみる病気

気管虚脱

気管虚脱は、犬に多く見られる病気で、特に小型犬に発症しやすいです。気管が潰れてしまい、正常な空気の流れが妨げられることで、咳や呼吸困難が引き起こされます。特徴的な「ガーガー」とした咳が見られることが多く、症状が進行すると呼吸が困難になり、命に関わることもあります。治療には内科的治療として、気管拡張薬や鎮咳薬の使用、重症の場合には外科的な治療が必要になることがあります。

猫喘息（喘息様気管支炎）

猫喘息は、猫に見られる慢性の呼吸器疾患で、気道が炎症を起こし、痰や咳、呼吸困難を引き起こします。アレルギーや環境要因によって誘発されることが多く、特にストレスやアレルゲンに敏感な猫に発症しやすいです。喘息発作が起こると、急激に呼吸が苦しくなり、緊急の対応が必要となる場合があります。治療は主に気管支拡張薬やステロイド薬の使用が中心で、環境管理も重要です。

肺炎

肺炎は、犬や猫が細菌、ウイルス、真菌などに感染することで肺に炎症が起こる病気です。咳や息切れ、呼吸困難、発熱などの症状が現れます。特に免疫力が低下している動物や、幼い子、老齢の動物に多く見られる病気です。治療には、原因となる病原体に対する抗生物質や抗ウイルス薬、必要に応じて酸素吸入などのサポートが行われます。肺炎は重篤化すると命に関わるため、早期の治療が非常に重要です。

当院から飼い主様へ

呼吸器の病気になると、咳や呼吸の変化が目立つため、飼い主様が不安を感じるのはごく自然なことです。特に犬の気管虚脱や猫の喘息のような病気は、早期に症状が現れることが多く、放置すると命に関わる場合もあります。呼吸器の病気は予防が難しく、悪化すると回復に時間がかかることがあるため、重要なのはいかに早く異変に気づき、治療を開始するかです。
「まだ動物病院に連れて行かなくても大丈夫かな？」と迷われることがあるかもしれませんが、呼吸器の症状は一見軽度に見えても、進行が早い場合があります。後悔のないよう、ぜひ早めの受診をお勧めします。少しでも異変を感じたら、安心のためにもご来院ください。