歯周病
犬や猫は自ら毎日歯を磨くことができず、さらに人間に比べて歯周病になりやすい口内環境を持っています。加齢とともに、歯石の付着や歯茎の後退が進行しやすくなります。歯周病が重度になると歯槽膿漏が生じ、歯根部の組織や骨が溶けてしまうことがあります。その結果、口と鼻が繋がり、膿のような鼻水が出たり、皮膚から口腔内の膿が出ることもあります。さらに、骨が溶けることで顎の骨が骨折するリスクもあります。これらの問題を防ぐためには、早期の予防が非常に重要です。歯磨きやサプリメントで歯石の付着を抑えることは可能ですが、一度付着した歯石はスケーリングによって除去する必要があります。スケーリングで歯石を取り除き、その後ポリッシングで歯の表面を滑らかに研磨することで、再び歯石が付着するのを防ぎます。重度の歯周病によってぐらつきのある歯や、上記の症状を引き起こしている歯は、抜歯によって口内環境を改善することができます。