アロペシアX 第3回「治療の選択肢」 NEW
いよいよ治療の回になりました。
治療の「選択肢」に絞った回にしようと思います。
アロペシアXの治療法は、
怪しいものから怪しくないものまで、
多種多様のものが巷にあふれています。
このサプリで、毛がふさふさに!
食事をこれに変えるだけで、毛が!
ネットを探せば、
いくつもいくつも見つかります。
漢方が効く、保湿剤が効く、泥パックが良い、
本当にいろんなことが言われています。
正直、何とも言えない、
よくわからない、としか言えません。
ただ実際に、
その方法で毛が生えた
ポメラニアンがいたのでしょう。
- 巷にあふれる治療法の問題点
- 何頭のアロペシアXの犬に試して
何頭の犬に毛が生えたのか?
想像するに、
「この方法で毛が生えたらラッキー」
でしょう。
試してみるのも悪くないでしょう。
前置きが長くなってしまいました。
当院では、
「根拠のある治療」を行うことにしています。
「根拠のある治療」とは、
論文等で発表されていて、
ある程度の頭数のアロペシアXを治療し、
何頭中何頭で効果があったのかを
しっかり提示できる治療
という意味です。
- 論文等で報告されている治療法
- ミノキシジル
ミトタン
デスロレリン皮下インプラント
マイクロニードリング
メラトニン
トリロスタン
このような治療法が報告されています。
ただ、これらの治療も一長一短があるようです。
ミノキシジル
耳にしたことあるでしょう。
リ〇ップとかの発毛剤に含まれる成分です。
「犬のアロペシアXに
いつも使っている発毛剤が効くのかー
試しに使ってみるかー」
絶対にやめてください。
犬や猫はミノキシジルで中毒を起こすことが
報告されているのです。
命に関わることもあるようです。
なので、
報告はされている治療法ですが、
怖くてできません。
ミトタン
簡単に言うと副腎を壊す薬です。
クッシング症候群の治療薬で、
20年前くらい前まではよく使っていました。
最近は、ほぼ使わなくなりましたが。
アロペシアXに効果があるとされる論文はありますが、
副作用が怖いので、
お勧めできそうにありません。
デスロレリン皮下インプラント
これは、男性ホルモンを抑える薬を、
皮下に埋め込んだインプラントから
放出させるものです。
論文を読んでみると、
去勢していない雄のポメラニアンにだけ
効果があったようです。
なかなか使う機会がありません。
マイクロニードリング
いわゆる美容針です。
休止期になっている毛根に対して、
針を刺して刺激を与えると
成長期になり毛が生えるようです。
いくつかの論文があり、
有効性は高いようです。
ただ、治療のために全身麻酔をかけて、
脱毛の皮膚全体を針の付いたローラーでコロコロする。
結構痛いのが想像されます。
針の長さによっても効果に差があるようで、
長い針を刺した方が良いようです。って。
- 今回のまとめ
- 治療法は有象無象のものも
根拠のある治療法もある
それも一長一短がある
