顔貌の変化 ～前編～
顔貌（がんぼう）の変化・・・、
「なんだか顔つきが変わった？」
そんなことありませんか？
性格が変わったかなー的なことではなく、
物理的な変化です。
下の写真を
よーく観察してください。
右目が、
なんだかおかしくありませんか？
右目の下が、腫れているような・・・
右目の位置が、離れているような・・・
とにかく、左右で差があります、よね？
実は、この猫は腫瘍でした。
眼の下に腫瘍があり、
腫瘍が右目を外に押し出していたのでした。
もちろん、治療しました。
どうでしょうか。
右目の位置も戻り、
かわいく、元の顔に戻りました。
実際にどうなっていたかというと、
CT撮影した写真があるので、
見てもらいましょう。
丸いのが眼球で、
右の眼球が下から押されています。
その押している部分が、
腫瘍なのです。
これは、「リンパ腫」と言って、
猫では、もっとも多い腫瘍です。
全身にできる腫瘍ですが、
顔で言うと
眼の奥や鼻の中、脳、
にできることがあります。
抗がん剤での治療になるのですが、
残念ながら、
完治することはありません。
ただ、早めに気付くことで、
診断、治療を早めに行うことができると、
治療効果は
多少良くなります。
毎日、顔を見てあげてください。
普段から自宅でできる
健康診断です。