動物病院の事件簿 事件編 NEW
犬のアレルギー検査で、
「IgE測定」がある。
例えば、
スギ花粉にアレルギーがあれば、
スギに対するIgEの値が上がるから、
それを測定することで、
何に対してアレルギーがあるかを調べる検査だ。
ここからの話は、
あくまで「フィクション」ということで。
昔の話。
20年くらい前だろうか。
30代くらい、女性の飼い主さんで、
「飼っているフレンチブルドックにアレルギーを心配しているから、
何にアレルギーがあるから調べて欲しい」と
診察に来られた。
診察をしてみると、
舐めているのだろう
手足が赤く腫れていた。
アレルギー性皮膚炎なのだろう。
当時97項目のIgEを調べる検査があったので、
血液を採取して、
検査に送ることになった。
検査結果が届いてみると、
複数の項目に異常がみられた。
再診時に、
その女性に結果の説明をした。
「いくつかの項目が引っ掛かっているが、
花粉症の人が花粉を完全に避けることが難しいように、
どの項目に対しても、
完全に避けることは難しい。」と説明し、
検査結果の紙を渡して、その日の診察は終了した。
後日、
その女性の旦那さんが、
一緒に診察に来られたのだが、
いわゆる「ブチギレ状態」であった。
診察の最初から。
何に対して怒っているのか、
こちらに何の不手際があったのかも
分からない。
とにかく、怒り心頭の様子であった。
取り付く島もないとは
あのことだったと今でも思う。
何が悪いのかもわからないから、
謝るべきかも分からない。
ただ、
どうやらアレルギー検査の結果に、
問題があるようであった。
次回は、解決編です。
この男性は、
何に対して、
なぜ怒っていたのでしょうか。
ネクストコナンズヒントは、
「IgE検査の項目」です。
