ツェツェバエ、そして、睡眠病
この写真(wikipediaから拝借)の虫は、
アフリカに生息するツェツェバエで、
トリパノソーマという寄生虫を媒介し、
人で「睡眠病」を引き起こす。
最近、読んだ小説にこの「ツェツェバエ」が登場したことで、
大学で学んだことを思い出した。
確か、公衆衛生学の授業だったと思うのだが、
「ツェツェバエ、トリパノソーマ、睡眠病」を知った。
記憶が正しければ、
獣医師国家試験の範囲にも含まれていたように思う。
このツェツェバエの特徴は、
名前の響きも面白いが、
吸血するという衝撃がある。
「吸血バエ」なのである。
ツェツェバエに血を吸われるときに、
トリパノソーマという寄生虫が
人や動物の体に侵入する。
そのまま感染し、
症状が進行すると、
睡眠周期が乱れ、もうろうとしてきて、
昏睡状態になり、
死亡するに至る。
この画像もHPから拝借してきたが、
ツェツェバエの体内で成長したトリパノソーマが、
吸血時に人の体内に侵入し、
そこで成長したトリパノソーマを
ツェツェバエが吸血して取り込む。
そんなトリパノソーマの生活環が描かれています。
このトリパノソーマは、
人獣共通感染症に含まれる。
つまり、
人でも、その他の動物でも
感染する可能性がある。
なので、
獣医学部でも学ぶことになっている。
国家試験に向けて、
勉強したのだが、
「吸血するツェツェバエ」
「睡眠病になるトリパノソーマ」
覚えるも何も、
一度聞いたら、忘れられない。