胃の異常 腫瘍を疑って その1 NEW
表題の画像は、
胃腺癌の犬の胃を
内視鏡で撮影した写真です。
いわゆる、胃がん、ですね。
犬の、いわゆる胃がんは、稀です。
あまり多くはありません。
症状は、
慢性の嘔吐と体重減少でしょうか。
慢性の嘔吐、
「よく吐く」ってことですね。
体重減少は、
「なんだか痩せてきた」
「食べてるけど、痩せてきた」とか。
血を吐く、
みたいなドラマでよくある症状は、
よほどの末期的なものか、
もしくは、
そんな症状はなかなかありません。
今までは、そんなに吐くことなかったのに、
なんだか最近よく吐くなー
なんだか、痩せてきたなー
必ず診察に来てください。
血液検査、レントゲン検査、超音波検査は
必須です。
そして、表題にもあるように
胃の腫瘍を疑う場合には、
CT検査、内視鏡検査に進むことになるのです。
これが内視鏡で見た
正常な胃の中の様子です。
「きれい」でしょ。
これは、胃の腫瘍。
上の写真との差は歴然。
なんだか、固そうで、「きれい」ではなくて、
出血もあるようです。
これも、胃の腫瘍。
「きれい」なところと、
左上の辺りは、なんだかおかしい。
このように、
「おかしい」ところがあると、
生検といって、
組織を一部採取することになります。