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犬のワクチンって、毎年なの?


日本で販売されている犬のワクチンは、
だいたいが「混合」ワクチンといって、
1種類の感染症に対するワクチンではなく、
複数の感染症を同時に予防できるワクチンなのです。

例えば、
四条からすま動物病院で採用している犬用ワクチンは、
zoetis社から販売されている
「バンガード プラス」を採用しています。
この「バンガード プラス」も混合ワクチンで、
かつ、数種類のタイプが販売されています。

当院で採用しているのは、その中でも
「6種混合ワクチン」と「10種混合ワクチン」です。

6種混合ワクチンで予防できる感染症は、
・犬ジステンパー
・犬パルボウイルス感染症
・犬伝染性肝炎
・犬アデノウイルス2型感染症
・犬パラインフルエンザウイルス感染症
・犬コロナウイルス感染症
の6種類です。

10種混合ワクチンでは、
上記の6種類の感染症に加えて、
犬レプトスピラ感染症の
・カニコーラ
・イクテロヘモラジー
・グリッポチフォーサ
・ポモナ
の4型を加えて
合計10種類の感染症を予防できます。

さて、WSAVAでは、
感染症ごとに接種期間を述べているのです。
以下は、成犬での話です。

・犬ジステンパー
・犬パルボウイルス感染症
・犬伝染性肝炎
・犬アデノウイルス2型感染症
上記に関しては、
3年毎以下の頻度で接種しない
となっています。

しかし、
・犬パラインフルエンザウイルス感染症
・犬コロナウイルス感染症
この2種に関しては、
年1回の接種を推奨しています。

また、
レプトスピラ感染症
も年1回の接種が必要となっています。

つまり、
混合ワクチンの中に、
3年毎が推奨されるものと、
年1回が推奨されるものとが
「混合」されているのです。