手術料金って・・・
「避妊手術はいくらですか?」
そんな電話がある。
いろんな病院に電話をかけているのだろう。
この質問、
「〇〇円です。」って
ズバッとは答えにくい。
どこかの動物病院のHPに
「避妊手術〇〇円」という表記がある。
ただ、必ず但し書きがあるものだ。
例えば、
「体重によって異なる」
「手術前検査は別途」
「レントゲン検査料」
などなど。
なので、「〇〇円」ではなく、
実際はいくらかかるのか、逆に不透明なことも多い。
ただし、
最近はHPも広告として法律で規制されているため、
上記のような表記は減ったはずだ。
さて、
「避妊手術の料金」とは何を指し、
何が含まれるのだろう。
手術料金の対象となるものを列挙してみよう。
・診察
・手術前検査(血液検査、レントゲン検査、ウイルス検査、その他)
・留置針固定、点滴
・麻酔
・手術
・看護
・入院
おそらく、このあたりだろう。
動物病院は、基本的には「自由診療」となるため、
料金設定は病院により異なる。
「適正料金」というものが難しく、
地域性、施設の大きさ、経営母体等
様々な要因により、それぞれの料金は設定される。
「薬」の料金も例外ではなく、
病院によって異なる。
この話は、また、別の機会に。
さて、「避妊手術料金」に含まれる
上記の項目を詳しくみていこう。
・診察
これは、もちろん病院によって異なる。
診察料は、
「初診」「診察」「再診」「再初診」等
病院により設定も異なる。
手術前には、必ず「診察」することになるので、
これは必要な項目だろう。
・手術前検査
これには、幅がある。
教科書的なところに、
「避妊手術では、この項目を検査しましょう」
的な記載があるにはある。
ただ、
どこまでの項目を「手術前検査」とするかは、
病院によって、大きく異なる。
血液検査だけ。その血液検査も限定的な項目のみ。多くの項目を網羅的に。
レントゲン検査も必須。レントゲン検査は任意で。
エイズ・白血病ウイルスのチェック。心電図検査。
等々。
もちろん、出来るだけ多くの項目を調べることによって、
手術のリスクは低下する。
しかし、検査項目が増えると、
結果的な手術料金は高くなる。
なので、
「料金が高くなる」ことは、
安全性に寄与することになるので
良いこととも言える。
「料金が安い」ことを求められる場合も多い。
難しい問題だ。